MUKU-DATA  杉 腰板用 浮造り 柾目 910x455x12mm
上から下まで真っ直ぐに通った糸柾は、それはそれで素晴らしく
自然が作った大木のごく一部分を切り取り、規則正しく並ぶ柾目は
これ木?って溜息がでるほどなのですが。。
写真は根元付近からの少し曲りのある柾
銘木的視点からすれば業界の評価は高くはないが、
個人的にはとても好きな柾目
うねうねと流れる柾目は大木だった杉の根元を連想させてくれる。
設計者が材の選定にこられた。
書いた図面から出来上がりはハッキリと想像できているのでしょうから
どの柾をどの向きで貼るか?どういった並びで貼るのがより効果的か?
材を見ながら想像し、考えている様子。
この材を使用することで、
直角に交わる貼り分け部分の材の材種や巾などを変更されていた。
理由を聞いていると納得できる。
より効果的に見せる為。
無垢材を使用する部分は使用場所のイメージを曖昧にしている方が臨機応変に変更できる。
凝り固まっていると、なかなかそこに囚われて
材の持つ力を十分出せないのかと思う。
(材を思い通りに使おうとするから)
便利な資材は
思うように使える部材、、だから便利で使い勝手がいいから
当然皆さんそちらの選択肢が多くなっていく。
一枚板、無垢材は使い勝手は悪い、
こちらの思い通りにはいかない。
面と向きあって対話を交わし時間を要する。
この作業ができるかどうかで、一枚板や無垢材を使った際の見え方に
かなり差がでてくるのだろうと思う。

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